アメリカで手術をする① 〜 病院選び編
アメリカの整形外科で手術を受けるというちょっと貴重な体験をしたので、その事について書いてみようと思います。
きっかけは、幼少期より患っていたとある症状があったのですが、ある日突然それが悪化し日常生活に影響を及ぼすことになり、知人の医療関係者に相談したところ、「保険が効くのであればアメリカで手術してしまった方が良いのではないか?」とアドバイスを頂いたことです。
アメリカで手術を受けるのか…。
骨折や盲腸など「どうしても手術しなくてはならないもの」であれば仕方ないし諦めもつくのですが、何を好き好んで異国の地で麻酔をかけられて手術台に乗らなくてはいけないのか…とも思ったのですが(笑)、日本に帰国して1から病院を探して診断を受けて手術して入院して、なんてやってると何週間かかるか分からないので、それなら世界最高の医療水準を誇るアメリカでやるのも一考かな、と思った訳です。
まずは病院探しから。
ニューヨークには大きな病院がいくつかありますが、一体どこの病院に行けば良いのか見当すらつきません。先に述べた医療関係者の友達にどこかおススメはないかと聞いたところ、「整形外科の全米ランキングで常にNo.1の”Hospital for Special Surgery”という病院があるから、そこなら間違いないんじゃない?とのことでした。
Hospital for Special Surgery… 何だかすごい名前です。何とかホスピタルじゃなくて、「特別な手術のための病院」という名の病院。しかも日本語でググっても大した情報は出てきません。
そういえば留学時代のアメリカ人友達にも医療関係者がいたなと思い、早速連絡をして聞いてみると「あそこなら間違いない」と即答していたので、病院的には間違いないんだろうと判断しました。
次に、どうやって診てもらうのか。ここが一番の悩みどころでした。アメリカの大病院は紹介状がなければ受診することすらできません(日本の大病院みたいに、とりあえず朝一に行って数時間待っていればいつかは偉い先生に診て貰える、ということは絶対にありません。アポ無しで突撃しても追い返されるだけです。)
私の場合、アメリカで整形外科にかかっていた訳でもないし(そもそもニューヨークには日系の整形外科病院がない)、ダメ元で病院の問い合わせフォームから問い合わせてみることにしました。
すると数日後、「症状、レントゲンかMRI画像、持っている保険契約の写し(笑)をメールで送って下さい」と返信がありました。
たまたま、以前ニューヨークでかかったカイロプラクティックで患部のレントゲンを撮ったことがあり画像ファイルを持っていたので、それを添付して返信したところ、「やはり以前の医師の紹介状がいる」と返事がありました。
自分は日本からきて働いていて云々みたいなやりとりを何度かしたところ、「それではDr. Aに一度会ってみて下さい」となりました。ここまで2週間。。
(続く)