その先へ

在ニューヨークの金融マンが語る、(下らない)日常と雑感。そこには勝利も栄光もなく、ただ日常があるだけです。

ニューヨークの孤独と挫折

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街中で目に付いて、ふと撮った1枚。

最初は「微笑ましい」という意味で撮ったのですが、家に帰ってきてしみじみ眺めていると、色々な事を考えてしまいました。

 

ニューヨークは、他の街に比べて本当に人の出入りが激しいと思います。

肌感覚的には、東京や他の大都市に比べて5倍くらいのスピードでしょうか。

 

ようやく友達が出来たと思ったら、あっと言う間にいなくなる。

もちろん、赴任や勉強を終えてそれぞれの街に帰る人も多いでしょうが、この街の猛烈なスピードと競争についていけなくなったり振り落とされて、失意のうちに去る人も少なくないのではないかと思ったりもします。

 

高層ビルの中で繰り広げられる金融、広告、商社のようなビジネスだけでなく、映画やミュージカル、ダンスなどのショービジネスや、レストランのようなビジネスまで、本当に競争が厳しい。ちょっとでもパフォーマンスを落とすと即解雇されたり、お客さんがこなくなってあっという間に店が立ち行かなくなる。

変わり続ける街の裏側には、そんな厳しいもう一つの顔がある気がしてなりません。

 

ニューヨーク関連のブログを見ていると、「この街で夢をかなえました!!」的なものが多いけれども(ホンマかいな?と思うものの)、その裏側にある数えきれない挫折と苦悩のことを考えながら上の写真を眺めると、ニューヨークの夜空をぼんやり見つめるあまり裕福でなさそうなクマちゃんは何を思っているのだろうか、と思ってしまいました。